他人の批判は公明正大に!

麻生財務大臣は「日本人は民度の高い国民だ」ということを言われていたけれど、本当にそうなんでしょうかね?
 確かに、政府がコロナウィルスの感染を防止する観点から「自粛要請」をすれば、多くの日本国民は強制がなくても、できる限り外出を避け、自粛を行ないます。
 しかし、強制されてないはずなのに、自粛せずに営業しているお店(しかも基準は守っているようなお店)に対しても匿名で店の入口に「営業を辞めろ、辞めないと警察に通報する」というような張り紙をするお節介ないわゆる“自粛警察”なる人物が現れていたりします。
 本人は正義のためと思ってやっていること自体怖い話だけど、他人を批判したり注意するのはこっそり、しかもみんなで批判すれば怖くないみたいな風潮になっているネット社会は怖いですね(だからと言って、誹謗中傷した人を発見しやすくする法律を作るのは、悪用の危険があるので慎重であるべきですけど)。

 ダウンタウンの松本人志さんが「こっそりやるのは、いいことをやるときで、他人を批判するのは正々堂々とやるべき」とおっしゃっていましたが、共感しました。
 もっとも、芸能人が人知れず、ボランティア活動や寄付をしても、それをマスコミが嗅ぎつけて美談として報道すると、必ずといっていいほど、それを売名行為だと非難する人が出て来るのには閉口します。
 だいたい、そういういい行いをしている芸能人って「売名」をするまでもなく十分有名な人なんですよね。

 「寄付行為」に関して日本の制度で酷いのは、よい行いをしている団体等に寄付をしたからといって減税措置は取られないこと。たしかに善行はこっそりすべきだからこそ美徳なのかも知れないけど、その行為を応援・促進しようとしない日本の国政は美談でも何でもないと思います。